電気代の節約になるということで、エコキュートの導入を考えている人も、多いのではないでしょうか。
このページでは、エコキュートのメリット、デメリットと、後悔している人の失敗談などを紹介します。
エコキュートを買って後悔しないために、参考にしていただければと思います。
エコキュートのメリット、長所
まずは、エコキュートのメリットを紹介します。
エコキュートのメリット1:光熱費が安くなる
エコキュートを導入する時は、夜間の電気代が安くなる、時間帯別の料金プランに契約することが一般的です。
エコキュートは、主に夜間にお湯を沸かしますから、夜間の安い電気代でお湯を沸かすことができます。
結果として、ガス給湯器や、電気給湯器よりも光熱費を抑えることができます。
エコキュートは、IHクッキングヒーターなど、オール電化の一環として導入されることが多いものです。
オール電化にする場合は、さらに割引が受けられることもあります。
エコキュート以外も含めたオール電化のメリット、デメリットは、こちらのページで紹介しています。
エコキュートのメリット2:環境にやさしい
エコキュートは、大気中の熱エネルギーで水を温めるので、電気やガスで直接お湯を沸かすタイプの給湯器よりも、環境に優しいというメリットがあります。
エコキュートのメリット3:災害時のタンクになる
エコキュートには、370L、460Lなど、お湯を貯めるための大容量のタンクが備えられています。
タンクには、水を抜くことができる栓がついているので、災害時にはタンク内の水を使ってトイレの水などに使うことができます。(飲むことは推奨されていません)
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エコキュートのデメリット
次に、エコキュートのデメリット、欠点を紹介します。
エコキュートのデメリット1:値段が高い
エコキュートは、ガス給湯器や電気給湯器に比べると、値段はとても高いです。
一昔前に比べれば安くなってきたとはいえ、それでも30万円~50万円程度します。
一方の給湯器は10万円前後ですから、数倍の差があります。
エコキュートの導入には、圧倒的な初期費用がかかります。
エコキュートのデメリット2:使えるお湯に限りがある
エコキュートは、タンクの中にお湯を貯めておき、使う時に水と混ぜて温度を調整して使います。
その場で水を暖める給湯器とは仕組みが違い、お湯を作るのに時間がかかります。
ですから、タンクの中のお湯を使い切ってしまうと、お湯が出なくなってしまいます。
慌てて湯沸かしボタンを押したとしても、ある程度お湯がたまるのには数時間かかります。
冬場にタンクが空になってしまうと、最悪です。
お湯の残量を気にしながらお風呂に入るのはストレスになりますから、タンクの大きめなモデルを選んでおくようにしましょう。
エコキュートのデメリット3:場所を取る
エコキュートを設置するには、タンクとヒートポンプユニットを置く場所が必要です。
おおよそ、畳1枚分くらいのスペースが必要です。
外壁に設置できる一般的な給湯器に比べると、数倍のスペースを取るため、敷地が狭い場合はエコキュートのせいで、住宅の床面積を少し小さくしないといけないこともあります。
エコキュートのデメリット4:修理代が高い
エコキュートは、故障した時の修理代が高いです。
どの部分が故障したかにもよりますが、修理代だけで給湯器が1台買えるほどの金額になってしまうこともめずらしくありません。
エコキュートのデメリット5:停電したら使えない
エコキュートは電気で動くものですから、停電したら使えません。
ガス給湯器では、停電モードが用意されている機種もあり、そういった機種なら、停電したとしてもお湯を使うことができます。
ただし、メリットの項目で紹介したように、タンクの中に貯まっているお湯を、手動で抜いて使うことはできます。
エコキュートのデメリット6:うるさい
エコキュートのヒートポンプユニット(エアコンの室外機のようなもの)は、低周波音を出す特徴があり、近隣との騒音問題になることがあります。
訴訟にまで発展した例もあります。
ただ、これに関してはエアコンの室外機でも同様の問題はありますし、気にしすぎても仕方がないことではあります。
基本的には、エアコンの室外機よりも小さいくらいの運転音に抑えられています。
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エコキュートの後悔、失敗談
エコキュートを導入して、後悔している人の失敗談を紹介します。
後悔、失敗談1:修理代が高かった
7年目に設置したエコキュートで故障したので、修理を依頼したのですが、修理代が10万円を超えてしまいました。普通の給湯器なら、新品が買える値段ですよね。これから、またどこかが壊れるのかと思うと、不安です。後悔しています。
後悔、失敗談2:お湯が足りなくなる
家族4人が全員、毎回お湯を入れ替える生活スタイルなのですが、しょっちゅうお湯が足りなくなって、何時間もお風呂に入れないことがあります。
何時間もお風呂に入れないのはとてもストレスで、後悔しています。
後悔、失敗談3:電気代の節約にならなかった
家族全員、あまりお湯の節約を考えないタイプで、好きなようにお風呂やシャワーを使うので、昼間にも湯沸かしをしないと、タンクの中が空になってしまいます。
エコキュートは、電気代が安い夜間にお湯を沸かすから電気代の節約になる。と効いていたんですが、昼間にも湯沸かしをしていると、全然電気代の節約にもなりません。
高い費用を払ってエコキュートを導入したのに、意味がなかったです。
エコキュートの寿命
エコキュートの寿命は、10年~15年程度です。
これは、ガス給湯器や電気給湯器と大差ありません。
ただ、エコキュートは元々の価格が高く、機構も複雑なので、寿命を迎えた時に買い替える時の負担額、修理代が高くなりがちです。
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エコキュートは、何年で元が取れる?
エコキュートは、何年で元が取れるのでしょうか。
原発が稼働していた時、原発は時間帯によって出力を調整するのが難しいため、夜間の電力を無駄にしないため、エコキュートで使ってもらえるような、夜間の電気代を安くする料金プランを新設しました。
ところが、今は原発の稼働が大幅に少なくなってしまい、夜間の電気代が安くなる料金プランはあるものの、以前に比べると、お得度は低くなってしまいました。
従来であれば、10年以内に元が取れるくらいの料金設定になっていたのですが、今は15年で元が取れるかどうか。という程度になってきています。
さきほどの項目で紹介したように、エコキュートの寿命は10年~15年程度ですから、元が取れるかどうかが微妙になってきています。
エコキュートの、湯切れ防止、湯切れ対策
デメリットの項目で紹介したように、エコキュートは湯切れしてしまうと、湯を沸かすのに数時間かかってしまいます。
湯切れ対策を紹介します。
・積極的にお湯を沸かす設定にする
メーカーによって呼び方は違いますが、エコキュートは、標準では「おまかせ」「節約」「夜間のみ」など、夜間電力を積極的に使って節電する設定になっています。
これは、お湯を沸かす量よりも電気代の節約を重視している設定なので、お湯をたくさん使う家庭では、湯切れを起こすことがあります。
湯切れを防止するためには、「たっぷり」「湯切れ防止」など、積極的にお湯を沸かす設定にしておきましょう。
・配管を断熱する
エコキュートは、タンクの中に60℃~90℃のお湯を貯めて、設定温度に合わせて水を混ぜて適温のお湯を出します。
タンク内は、魔法瓶のような保温構造になっていますが、配管の断熱が不十分であることが多いです。
配管の断熱が不十分だと、配管を通っている間にお湯の温度が下がってしまい、その分お湯の消費量が多くなってしまいます。
配管の見えている部分だけでも良いので断熱材を巻くことで、お湯を節約することができます。
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