お部屋探しをしていると、プロパンガスはやめておけ!とか、プロパンガスにして後悔した。という声を多く見かけます。
どうして、プロパンガスの物件はやめておいたほうがいいのでしょうか。
このページでは、プロパンガスはやめとけ。と言われる理由や、プロパンガスの物件にして後悔したひとの声、プロパンガスが高い理由、プロパンガスのメリットを紹介します。
プロパンガスはやめとけ!と言われる理由
プロパンガスはやめとけ!と言われる理由は、ガス代が高い。ということに尽きます。
たとえば東京都だと、都市ガスの平均料金は6,520円、プロパンガスの平均料金は11,035円です。
愛知県だと、都市ガスの平均料金は8,210円、プロパンガスの平均料金は11,450円です。
北海道だと、都市ガスの平均料金は7,564円、プロパンガスの平均料金は15,925円です。
都市ガスとプロパンガスには、毎月5,000円程度の差があることがわかります。ガス使用量の多い寒冷地では、より差が広がりやすいです。
また、この平均値は、プロパンガス業者を自由に選ぶことができる持ち家も含んだ平均値です。
賃貸物件の場合、給湯器等の設備代を負担してもらい、ガス代に上乗せするという慣習が広がっていることもあり、平均価格よりも高い物件が多い傾向にあります。
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プロパンガスのメリット
そんなプロパンガスですが、メリットはあります。
プロパンガスのメリットをいくつか紹介します。
プロパンガスのメリット1:災害に強い
都市ガスは、大地震の際には供給がとまり、復旧に時間がかかります。
たとえば、東日本大震災の時は最長2ヶ月かかりました。
一方のプロパンガスは、家の配管自体に損傷がなければ、復旧ボタンを押せばすぐに使えるようになります。
プロパンガスのメリット2:家賃が安い
プロパンガスの物件は、都市ガスの物件よりも家賃が安く設定されていることが多いです。
これは、プロパンガスの方が高いので、都市ガス物件よりも安く設定しないと入居者が集まらないこと、建築時に設備の費用をガス会社に負担してもらっていることがあること、などが関係しています。
それでも、普通の使い方をする人なら、家賃の差額分以上にガス代が高くなるのでおすすめしない。ということは前述したとおりです。
ただ、お風呂、シャワーは銭湯やスポーツジムを使い、自炊をほとんどしない人など、ガスをほとんど使わない人なら、家賃の安さのメリットが上回ることもあります。
プロパンガスのメリット3:火力が強い
プロパンガスは、都市ガスよりも発熱量が多く、火力が強いというメリットがあります。
強い火力が求められる中華料理店などでは、都市ガスが通っているエリアでも、あえてプロパンガスを使っているお店も珍しくありません。
ただし、家庭用のコンロは、店舗で使用するような火力の強いものは販売されていませんから、あまり関係ありません。
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プロパンガスにして後悔している人の声
プロパンガスにして後悔している人の声1
物件探しをしていた時に、広くて綺麗なのに、家賃が安い部屋を見つけて、これは掘り出し物件だ!と思って飛びついたのが軽率でした・・・。
プロパンガスのガス代が相場の1.5倍くらいする物件で、冬場のガス代が一人暮らしなのに1万円を超えてきます・・・。ガス代が気になってゆっくりお風呂にも入れません。
家賃の安さだけに釣られてはいけないということを、身をもって経験しました。
プロパンガスにして後悔している人の声2
ずっと都市ガスの物件に住んでいたので、プロパンガスが高いということを知らずに引っ越しをして、ガス代の請求に目が飛び出しました。都市ガスの時の倍になっています。
プロパンガス業者の変更もできないようで、頑張って節約するように努めていますが、お風呂に入る回数を減らしても、毎日お風呂に入っていた頃の都市ガスよりも高いのは納得できません。
プロパンガスにして後悔している人の声3
プロパンガスは高い。というのは聞いていたんですが、どうしても気に入った部屋がプロパンガスだったので、そこに入居しました。
ただ、家族4人でガス代が都市ガスのころよりも8,000円くらい高くなってしまって、後悔しています。しかも最近はガス代が高くなってきているし、最悪です。
プロパンガスは、なぜ高い?
プロパンガスは、なぜ高いのでしょうか。プロパンガスが高い理由を紹介します。
設備の費用が料金に含まれている
プロパンガス物件は、配管の工事費用をガス会社が負担することが多いです。
物件によっては、給湯器やガスコンロといった設備にかかる費用までガス会社が負担することもあります。
当然、負担した費用は、ガス代で回収しなければなりませんから、プロパンガスは、高くなりやすいです。
運搬費用がかかる
ガス管を通して供給することができる都市ガスとは違い、プロパンガスは、定期的にガスボンベを配達してもらう必要があります。
重いガスボンベをトラックに積んで、各家庭に配達するためのコストがかかるため、プロパンガスは高くなってしまいます。
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都市ガスのないエリアは、結構広い
都市部で育った人には意外なことかもしれませんが、都市ガスのないエリアは、結構広いんです。
世帯数ベースだと、都市ガスの普及率は約70%ありますが、面積ベースだと、都市ガスが供給されているエリアは6%しかありません。
それだけ、都市部に人口が集中していることの裏返しでもあります。
ですから、引っ越しを考えている地域が、ちょっと田舎だと、当たり前のようにプロパンガス物件ばかりとなります。
賃貸で、プロパンガスが高くならないための対策
事前にガス料金を確認する
このように、都市ガスが整備されていないエリアは結構広いですから、都市ガスがないエリアに引っ越さないといけないこともあるかと思います。
賃貸の場合は、オール電化の物件は少ないですから、プロパンガスの物件に住まざるを得ないこともあるでしょう。
プロパンガスの物件は、物件によってガス代が全然違いますから、契約前に、その物件のガス料金がいくらなのか、確認しておきましょう。
そのためには、相場を知っておくことが必要です。
プロパンガス料金消費者協会では、各地域ごとのプロパンガスの平均価格、適正価格が紹介されています。
このうち、平均価格から大きく離れていないか、チェックしましょう。
適正価格というものもありますが、賃貸物件では交渉の余地はないので、平均価格を目安にしましょう。
https://www.propane-npo.com/local_area/
賃貸物件の場合、電気や都市ガスとは違い、プロパンガス業者を入居者側で変更することは基本的にできませんから、契約する前にしっかりと確認することが大切です。
近隣に都市ガスが供給されているエリアがあるのであれば、できれば都市ガスの物件に入居することをおすすめします。
IHコンロを使う
プロパンガスの物件に入居せざるを得ない場合、ガスコンロが備え付けてあったとしても、IHコンロを購入して使った方が、長い目で見ればコンロ代以上の光熱費の節約になることがあります。
その物件のガス料金と、IHコンロの金額、消費電力等から計算する必要がありますが、検討の価値は十分にあります。
分譲なら、自分で対策がしやすい
分譲住宅の場合は、プロパンガス会社を安い会社に変更する、オール電化にするなど、自分で対策をすることができます。
ガス代が高いと思ったら、プロパンガス会社を変更するだけで3割ガス代が安くなった。ということは珍しくありませんし、100万円かけてオール電化にしたとしても、長い目で見れば元が取れます。
ただし、オール電化にもメリット、デメリットがありますから、知っておきましょう。
https://myhome-erabi.com/alldenka-koukai
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まとめ
基本的には、プロパンガスはおすすめできない。ということをご理解いただけたかと思います。
それでも、どうしてもプロパンガスの物件に住まないといけない場合は、入居前に、ガス料金がいくらなのかを仲介会社に確認し、割高ではない物件に入居するようにしましょう。
目先の家賃の安さにつられてプロパンガスの物件に入居し、ガス代の高さに後悔している人はとても多いです。
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