ドラム式洗濯機には、どのような長所、欠点があるのでしょうか。
このページでは、ドラム式洗濯機のメリット、デメリットと、後悔している人の声、臭い対策などを紹介します。
ドラム式洗濯機で、後悔している人は多い。二度と買わない。という人も
さて、まずは、ドラム式洗濯機を買って後悔している人は、どういった点に後悔しているのか。紹介していきましょう。
・汚れ落ちが悪くて後悔
ドラム式洗濯機は、縦型洗濯機よりも洗浄力は劣ります。
汚れ落ちが思ったよりも悪くて、買わなきゃよかった。と後悔する人もいます。
・手入れが面倒で後悔
ドラム式洗濯機は、排水フィルター、乾燥フィルターをこまめに掃除する必要があります。
手入れが面倒で、買わなきゃよかった。と後悔する人もいます。
・電気代が高くて後悔
特にヒーター式のドラム式洗濯機は、乾燥時の電気代が結構高くなります。
最近は電気代自体が高くなっていますから、1回の乾燥に70円くらいかかることもあります。
電気代が気になって乾燥機能を使わなかったら、ドラム式洗濯機を買った意味がなくなってしまい、買わなきゃ良かった。と後悔する人もいます。
ドラム式洗濯機を買って後悔している人は、この3つの理由がほとんどです。
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ドラム式洗濯機のメリット
ドラム式洗濯機のメリットを紹介します。
ドラム式洗濯機のメリット1:衣類を出し入れしやすい
ドラム式洗濯機は衣類の投入口が低い位置にあるので、衣類の出し入れがしやすいです。
背の低い人や腰が悪い人には、ドラム式洗濯機の方が使いやすいでしょう。
一方で、子供でも入りやすい高さにあるので、子供が入ってしまわないように注意しましょう。
ドラム式洗濯機のメリット2:服が傷みにくい
ドラム式洗濯機は縦型洗濯機よりも服が絡みにくく、傷みにくいです。
服の痛みを気にする人は、ドラム式の中でもヒーター式の方がヒートポンプ式よりも傷みにくいので、ヒートポンプ式のドラム式洗濯乾燥機を選びましょう。
ドラム式洗濯機のメリット3:乾燥がふんわり仕上がる
縦型洗濯機にも乾燥機能がついているものがありますが、乾燥の仕上がりは、ドラム式洗濯機の方がふんわり仕上がります。
また、乾燥機能を使った後のシワや縮みも縦型よりも少なく仕上がります。
ドラム式洗濯機のメリット4:服を干す必要がない
ドラム式洗濯機で乾燥まで済ませれば、服を干さずにそのまま収納すれば良く、服を干す必要がありません。
服を干す時間がかからない分、時短になります。
縦型洗濯機にも乾燥機能があるものはありますが、乾燥が終わったら一度ハンガーに掛けないと、シワが目立ってしまいます。
例えば、日立のドラム式洗濯乾燥機なら、「風アイロン」という機能が搭載されていて、風の力でシワを伸ばしてくれます。
ドラム式洗濯機のメリット5:節水できる
ドラム式洗濯機は、縦型洗濯機よりも少ない水で洗濯をすることができます。
節水、水道代の節約につながります。
また、洗剤の使用量も少ないので、環境保護にもつながります。
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ドラム式洗濯機のデメリット、欠点
ドラム式洗濯機のデメリットを紹介します。
ドラム式洗濯機のデメリット1:洗浄力が弱い
ドラム式洗濯機は、少ない水量で衣類を上から下に落として、たたき洗いをします。
一方の縦型洗濯機は、大量の水を使ってこすり洗いをします。
日本の水質では、縦型洗濯機よりも洗浄力が弱くなります。
特に泥汚れなどは、予洗いをしておかないと落としきれないこともあるでしょう。
ドラム式洗濯機のデメリット2:途中で洗濯物を追加できない
洗濯機のスタートボタンを押してから、「あ!入れるのを忘れてた!」というのは、あるあるですよね。
縦型洗濯機なら一時停止して洗濯物を放り込めば良いだけですが、ドラム式洗濯機では、一度水をためてしまうと、途中で洗濯物を追加することはできません。
構造的に、そんなことをしたら水浸しですから、仕方がありませんね。
ドラム式洗濯機のデメリット3:手入れが面倒
日常的に行わないといけない手入れが、縦型洗濯機よりは少し手間がかかります。
縦型洗濯機だと、糸くずフィルターのゴミを捨てるくらいで良いのですが、ドラム式洗濯機だと排水フィルターと乾燥フィルターのゴミを捨てないといけません。
フィルターの構造も縦型の糸くずフィルターよりも複雑なので、手入れには少し時間がかかります。
ただし、その代わりに服を干す手間が省けますから、トータルすれば手間は省けます。
ドラム式洗濯機のデメリット4:場所を取る
ドラム式洗濯機は、本体サイズが大きく、場所を取るものが多いです。
ドラム式洗濯機の仕組み上、たたき洗いをするためには、ある程度の高さが必要です。
高さを確保するためにはドラムの大きさを大きくする必要があるので、本体サイズも大きくなってしまいます。
洗濯機置場が小さい場合は、物理的に入らない。ということもあるでしょう。
ドラム式洗濯機のデメリット5:値段が高い
ドラム式洗濯機は、縦型洗濯機よりも値段が高い傾向にあります。
ほとんどの機種に乾燥機能がついていて、容量が大きいものが多いということもありますが、同じくらいの容量の乾燥機能付き縦型洗濯機よりも高いです。
ただ、乾燥にかかる電気代は、ヒーター式同士で比べてもドラム式洗濯機の方が安いので、長い目で見ると元が取れることもあります。
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ドラム式洗濯機が、ドブ臭い場合
ドラム式洗濯機の乾燥機能を使うと、ドブ臭い、下水の臭いが気になる。という人もいます。
下水の臭いが気になるという声は、日立のヒートリサイクル方式を採用したドラム式洗濯機を使っている人から多くあがっています。
これは、乾燥時の温風の一部が排水口に排気されることが関係しています。
メーカーが公式に対策を発表しています。
・弱アルカリ性洗剤に変える
・酸素系漂白剤を追加する
・洗い時間を増やす
・すすぎ回数を増やす
・洗剤量を多めに設定する
すでに買ってしまった人はこういった対策を試してみましょう。
日立は、2021年年モデルからヒートリサイクル方式を廃止しているので、これから買う人は心配いりません。
ドラム式洗濯機の種類
ドラム式洗濯機には、いくつかの種類があります。
ヒーター式ドラム式洗濯乾燥機
ヒーター式ドラム式洗濯乾燥機は、ヒーターを使って温風を出して衣類を乾燥します。
温風の温度は80度前後と、高温です。
高温の風をあてるので、雑菌を死滅させやすく、生乾き臭が気になることは、ほとんどありません。
一方で、乾燥時の電気代が高い、衣類を痛めやすいといったデメリットがあります。
<ヒーター式ドラム式洗濯乾燥機の特徴>
・価格が安い
・生乾きの臭いが気にならない
・服が傷みやすい
・電気代が高い
ヒートポンプ式ドラム式洗濯乾燥機
ヒートポンプ式ドラム式洗濯乾燥機は、ヒーターではなく、空気中の熱を利用するヒートポンプを使って衣類を乾燥します。
ヒーターを使わないので、乾燥時の電気代が安いことが特徴です。
乾燥時の温度は60度程度で、ヒーター式よりも低いため、衣類を傷めにくいです。
一方で、乾燥時の温度が低いため雑菌を死滅させにくく、ヒートポンプはヒーターよりもコストがかかるため、価格が高いというデメリットもあります。
<ヒートポンプ式ドラム式洗濯機の特徴>
・服が傷みにくい
・電気代が安い
・価格が高い
・生乾きの臭いがすることがある
ドラム式洗濯機(乾燥機能なし)
安い機種の中には、洗濯機能のみで、乾燥機能がついていないものもあります。
ドラム式洗濯機には乾燥機能がついている。と思いこんでいる人もいるかもしれませんが、要注意です。
乾燥機能のないドラム式洗濯機は、アイリスオーヤマやAQUAなどから発売されています。
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生乾きの臭いがする、タオルが臭い時は
ドラム式洗濯機のニオイ対策1:ドラム式洗濯機用の洗剤を使う
メリット、デメリットの項目でも紹介したように、ドラム式洗濯機は、縦型洗濯機に比べると洗浄力が劣ります。
普通の洗剤を使うと、雑菌が残ってしまい、臭いの原因となることがあります。
少し割高ですが、ドラム式洗濯機用洗剤を使うようにしましょう。
ドラム式洗濯機のニオイ対策2:洗濯槽を清掃する
洗濯槽がカビや雑菌で汚れていると、洗濯物に移ってしまい、臭いの原因となります。
しばらく洗濯槽の掃除をしていないなら、洗濯槽クリーナーを使って清掃するようにしましょう。
ドラム式洗濯機のニオイ対策3:乾燥する衣類の量を減らす
ほとんどの機種で、乾燥できる衣類の量は、洗濯できる衣類の量の半分程度です。
洗濯容量12kg、乾燥容量6kgなどと書かれているかと思います。
洗濯はできる容量だったとしても、乾燥できる容量を超えている場合、完全に乾かし切ることができず、生乾きの臭いがすることがあります。
ドラム式洗濯機のニオイ対策4:乾燥時間を長くする
電気代を気にするあまり、乾燥時間を短くしてしまう人がいますが、それによって衣類が乾ききっておらず、まさに生乾きの状態で、生乾きの臭いがすることもあります。
手で触って暖かくなっていても、完全に乾燥しきれていないことがあります。
乾燥時間は、乾燥させる衣類の量によっても異なりますが、多くの場合説明書に目安の時間が書いてあるので、時間を守るようにしましょう。
どうしても節電のために時間を短縮したいという人は、生乾きの臭いを抑えるためには、部屋干し用の洗剤を使うことも有効です。
ドラム式洗濯機のニオイ対策5:乾燥が終わったらすぐに取り出す
機種によっては、乾燥で衣類を傷めないため、また、シワを少なくするために、乾燥時、あえて多少の湿気を残すものもあります。
そういった機種の場合、乾燥終了後、ずっと洗濯機の中に衣類を放置していると、雑菌が繁殖して臭いの原因になってしまいます。
乾燥が終わったら、すぐに取り出すようにしましょう。
日本で縦型洗濯機が多い理由
日本では、ドラム式洗濯機のシェアは20%程度で、大半は縦型洗濯機です。
一方欧米では、ドラム式洗濯機が主流となっています。(欧州ではドラム式が大半、米国では半々くらい)
どうして、日本では縦型洗濯機が多いのか、その理由は、水質にあります。
日本の水質は軟水で、欧米の多くの地域の水質は硬水です。
硬水は、服に浸透しにくく、洗剤の効果を発揮しづらく、またすすぎで洗剤を衣類から抜きにくい。という特徴があります。
ドラム式洗濯機のように強く叩き落さないと綺麗に洗い、すすぎができないので、ドラム式洗濯機が多くなっています。
洗い方の違いは洗濯機が普及する前から存在しており、日本では洗濯板でこする、こすり洗いが中心であったのに対し、欧州では足で踏んだり、棒で叩いたりする、たたき洗いが中心でした。その洗い方が、そのまま洗濯機の違いに現れているというわけです。
このように、水質の違いやスペースの関係から、日本では縦型洗濯機が主流となっているというわけです。
じゃあ、日本ではドラム式洗濯機は向いていないのではないか?と思うかもしれません。
今でも、日本の水質だと、ドラム式洗濯機よりも縦型洗濯機の方が汚れ落ちは良いです。
ただ、遊び盛りの子供がいるような、泥だらけの服を洗わない限りはそんなに差はありません。
メリット、デメリットの項目で紹介したように、洗浄力は縦型に劣る一方、乾燥がふわふわに仕上がるといったメリットもあるので、自分の使い方に合わせて方を選びましょう。
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ドラム式洗濯機で後悔している人のブログ
ドラム式洗濯機を買って後悔している人のブログを紹介します。
https://ameblo.jp/hagetemasuo2/entry-12760556621.html
こちらの方は、扉の開き方の選択を間違ってしまったために、後悔しています。
こちらの方は、引越し先の洗濯機置き場に置けなくて、後悔しています。
ドラム式洗濯機で後悔しないために
ドラム式洗濯機で後悔しないためのポイントを、いくつか紹介します。
・干す時間の節約、時短をしたい人には、とてもおすすめ
・電気代で後悔しないためには、ヒートポンプ式
・服の痛みを抑えたい人には、ヒーター式
・泥まみれの服を洗うことが多い人は、縦型洗濯機の方が良いかもしれません
後悔のない洗濯機選びの参考になればと思います♪
ドラム式洗濯機関連記事
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