ディスポーザーを後付けする時は、自治体の条例や、マンションの規約を確認して、適切なものを選ぶ必要があります。
このページでは、ディスポーザーを後付けする時の注意点と、工事費用、撤去費用の目安もあわせて紹介します。
ディスポーザーの後付けを考えている人に読んでもらいたい記事です。
ディスポーザーの種類
ディスポーザーには、「単体型」「生物処理型」「機械処理型」の3タイプがあります。
それぞれの特徴を紹介します。
単体型
単体型とは、排水管に生ゴミを粉砕する機械のみがついているもので、粉砕した生ゴミを処理する機能のないもののことをいいます。
粉砕した生ゴミをそのまま下水へと流します。
単体型は、生ゴミを処理することなく下水へ流すため、下水処理センターへの負担が増すとして、自治体によっては条例で設置が禁止されているところもあります。
生物処理タイプ
生物処理タイプとは、粉砕した生ゴミを処理槽で処理したあとに下水に流すもののことをいいます。
排水管に取り付ける生ゴミを粉砕する機械とは別に、屋外に生物処理槽を設置する必要があります。
機械処理タイプ
機械処理タイプとは、粉砕した生ゴミを固形物と液体物に分離し、液体物のみを下水に流すもののことをいいます。
固形物と液体物に分離するための機械は、シンクの中に設置します。
固形物が機械の中にたまっていくので、定期的に捨てる必要があります。
ただ、たまっている固形物は生ゴミとは違って水分が飛ばされたものなので、生ゴミのような嫌な臭いや、虫の発生源にはなりません。
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ディスポーザーの設置費用
単体型、生物処理型、機械処理型それぞれの設置費用の目安を紹介します。
単体型の設置費用は、約10万円程度
生物処理型の設置費用は、50~100万円程度
機械処理型の設置費用は、20~30万円程度
これくらいが目安になってきます。
シンクの下の部分が扉ではなく引き出しになっている場合、ディスポーザーを設置するだけのスペースがなければ、加工する必要があるため、さらに数万~10万円程度の工事費がかかります。
戸建てにディスポーザーを後付けする
まず、戸建にディスポーザーを設置する場合に注意すべき点を紹介します。
自治体の条例を確認する
まず、自分の住んでいる自治体の、ディスポーザーの設置に関する条例を確認します。
単体型の設置を禁止する条例がある場合は、単体型は設置することができません。
単体型、生物処理タイプ、機械処理タイプを選択する
単体型の設置を禁止する条例がなければ、戸建なら、単体型、生物処理タイプ、機械処理タイプどれでも設置することができます。
単体型は設置費用が安い反面、下水処理に負担がかかるというデメリットがあります。
生物処理タイプは、下水処理場に負担もかからず、自分でゴミを捨てる必要もない反面、設置費用が高いというデメリットがあります。
機械処理タイプは、生物処理タイプよりは設置費用は安いですが、定期的に機械内にたまったゴミを捨てる必要があります。
設置費用と、メリット、デメリットを考えて、どのタイプを設置するか考えましょう。
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マンションにディスポーザーを後付けする
次に、マンションにディスポーザーを後付けする時の注意点を紹介します。
規約を確認する
まずは、マンションの規約に、ディスポーザーの設置を禁止する内容がないかどうか確認しましょう。
排水管の詰まりを防止するため、ディスポーザーの設置を禁止しているマンションは結構あります。
規約で禁止されている場合、残念ながらディスポーザーを後付けすることはできません。
自治体の条例を確認する
マンションの規約で禁止されていなかったら、次に自治体の条例を確認しましょう。
自治体によっては、単体型のディスポーザーの設置が禁止されているところがあります。
単体型、機械処理型を選択する
マンションでは、屋外に処理槽を置く必要のある生物処理型のディスポーザーは後付けすることができません。
自治体の条例で単体型が禁止されていれば、必然的に選択肢は機械処理型のみということになります。
単体型が禁止されていなければ、単体型か、機械処理型を選択することができます。
ただ、単体型は粉砕した生ゴミをそのまま排水管に流す関係で、機械処理型よりも詰まるリスクが高いです。
マンションの場合、排水管の詰まりから漏水して、下の階に迷惑をかけてしまう恐れがあるので、機械処理型の方をおすすめします。
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ディスポーザーのメンテナンス費用
ディスポーザーはメンテナンス費用も高い。ということを聞くかもしれませんが、それは大規模なマンションの生物処理タイプの処理槽のメンテナンス費用のことです。
後付けするような小さなもののメンテナンス費用は、それほど高くありません。
単体型、機械処理タイプの場合は、異物を流して刃が欠けてしまったり、寿命で交換をする時以外は、特にメンテナンスは必要ありません。
生物処理タイプの場合は、年に2回程度、処理槽のメンテナンスが必要です。
費用は、戸建用のものだと1回1~2万円程度です。
ディスポーザーの撤去費用
ディスポーザーの撤去費用も紹介しておきます。
単体型、機械処理タイプ・・・3~5万円程度
生物処理タイプ・・・20万円程度
生物処理タイプの場合は、屋外に設置してある処理槽も撤去する場合の費用です。
ディスポーザーを使わなくなったとしても、単体型、機械処理タイプなら、使わなければ良いだけで、必ずしも撤去する必要はありません。
生物処理タイプの場合は、使わずに放置しているだけだと、汚物の沈殿、異臭の原因となってしまうので、処理槽を撤去する必要があります。
生物処理タイプは設置費用も高いですが、撤去費用も高くなっています。
ディスポーザーをDIYで設置できるか
ディスポーザーをDIYで設置できますか?という質問をされることが時々ありますが、結構難易度が高いので、おすすめできません。
機種やタイプによっても取り付け方が違いますし、蛇口の交換や、ウォシュレットの取付けよりも難しいです。
参考までに、動画を貼っておきます。
まとめ
ディスポーザーには3種類ありますが、設置費用がそれほど高くなく、排水管を詰まらせるリスクの少ない、機械処理タイプをおすすめします。
定期的に機械に溜まったゴミをすてる必要がありますが、生ゴミのような嫌な臭いはしないので、それほど苦になりません。
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