艶と耐久性、価格のバランスが取れているガラスコーティングは、床のコーティング剤として代表的なものです。
このページでは、床のガラスコーティングのメリット、デメリット、価格の目安などを紹介します。
床のガラスコーティングを検討していて、後悔したくない人に読んでもらいたい記事です。
ガラスコーティングのメリット
まずは、ガラスコーティングのメリットを紹介します。
程よい艶を出すことができる
ガラスコーティングは、床の見た目を変えずに、程よい艶を出すことができるので、多くの人に好まれています。
シリコンコーティングやUVコーティングは、床をツヤツヤにすることができるのですが、あまりに艶が出すぎて、テカテカしすぎて落ち着かない。という人もいます。
ガラスコーティングは、元々の床材の質感を損なわない程度の、適度な艶を出すことができます。
硬度が高いので、傷に強い
ガラスコーティングは、硬化した後の硬度が高いので、傷に強いというメリットがあります。
硬度は9H相当(鉛筆のBとかHとかと同じ尺度)
9Hといってもピンと来ないかもしれませんが、フロアコーティング剤としては最も硬度が高いのが、ガラスコーティングです。
また、ひとつ前の項目で紹介したように、艶がそれほど強くないので、仮に傷がついたとしても、それほど目立ちません。
傷は、艶が強いほど、光の反射で目立ってしまいます。
施工が簡単
ガラスコーティングは、特殊な機械を使うことなく塗布、硬化させることができるので、施工が簡単です。
自分でコーティングすることもできますし、業者に施工してもらう場合も、高価な機材が必要ないので価格が安く、比較的短時間で施工してもらうことができます。
、
ガラスコーティングのデメリット
次に、ガラスコーティングのデメリットを紹介します。
滑りにくくはならない
「ガラス」のイメージからなんとなく分かるかと思いますが、ガラスコーティングには滑りにくくする効果はほとんどありません。
コーティング剤によっては、塗布前よりも滑りやすくなることもあります。
一般に、フロアコーティングをすると、床が滑りにくくなる。と宣伝されることが多いですが、ガラスコーティングにはこれはあてはまらないので、注意が必要です。
家具を乗せたり、重いものを落とすとひび割れる
こちらも「ガラス」ということでイメージはできるかと思いますが、ガラスコーティングは硬度が高い分、大きな家具の足の部分や、思いものを落としたりするとひび割れてしまいます。
硬度が高く強い反面、限度を超えると一気に割れてしまう。ということですね。
塩素系の薬剤で溶けてしまう
ガラスコーティングは、塩素系の薬剤がかかると溶けてしまいます。
家庭にある塩素系の薬剤で身近なものといえば「ハイター」です。
薄めて使う分には大丈夫ですが、原液をこぼすとコーティングが剥がれてしまいます。
多いのが、キッチンを掃除しているときにうっかり床にこぼしてしまった。という例です。
ガラスコーティングをした後は、うっかりハイターをこぼしてしまわないように気をつけましょう。
技術が低いと剥がれやすい
ガラスコーティングは、コーティングが薄く、下地剤も使わないことが多いので、他のコーティング剤よりも床との密着性が低いという特徴があります。
そのため、施工技術が低いと、短期間で剥がれてきてしまうことがあります。
ガラスコーティングは簡単で自分でも施工できると、コーティング剤が販売されていますが、長持ちさせたいなら、正直自分で施工するのはおすすめできません。
業者に依頼する時も、ある程度実績のある業者を選ぶようにしましょう。
下手な業者に頼むと、素人に毛が生えたような職人が施工して、1年も持たなかった。ということもあります。
しっかりした業者が施工すれば、10年~20年は保ちます。
ガラスコーティングの価格の目安
ガラスコーティングを業者に依頼する場合の価格の目安を紹介します。
70平米施工する場合で、平均は30万円程度です。
使用するコーティング剤や業者によって、20万円~40万円程度と結構幅があるのが実際のところです。
、
ガラスコーティングをして後悔している人の声
床にガラスコーティングをして後悔している人の声をいくつか紹介します。
模様替えをしたら家具を置いていた部分がひび割れてしまった人
30代 女性 Uさん
模様替えをしたところ、本棚を置いていた部分だけコーティングにヒビが入ってしまいました。
そこだけとても目立つので、戻そうか考えていますが、戻すのも一苦労だし、一度本棚を置いたところがまたひび割れていたらどうしようとか考えてしまって、悩んでいます。
本をぎっしり詰めていたので、どうやら耐えられなかったようですね。残念です。
【管理人追記】
特に、足のついている家具は、足の部分に荷重が集中するので、ひび割れてしまいやすいです。
ソファーやテレビ台くらいなら大丈夫ですが、大きな本棚やタンスなどは注意が必要です。
模様替えをせずにずっと置いておくなら、もしひび割れてしまっても見えないので問題有りませんが、定期的に模様替えをする人で、大きな家具を置く方は、ガラスコーティングはやめた方が無難です。
床が滑りやすくなったと後悔している人
30代 男性
ホームセンターにいってコーティング剤を買ってきて自分で塗ったんですが、コーティングにも色々種類があることを調べずに、適当に自分で買ってきたのがガラスコーティングで、ガラスコーティングは滑りやすくなるんですね。
ペットを飼っているのですが、ペットが足を滑らせることが多くなってしまいました。
ワックスと違って簡単に剥がす訳にもいかないので、どうしようかと悩んでいます。
【管理人追記】
幸いにも、ガラスコーティングは剥離させることができるコーティング剤です。
ペットに負担がかかっているということで、コーティングをやめるにしても、別のコーティングにするにしても、一度はがすことをおすすめさせてもらいました。
ちなみに、ガラスコーティングを剥離させるのは塗るよりも難しく、場合によっては床材を痛めてしまうこともあるので、業者に依頼することをおすすめしています。
まとめ
ガラスコーティングの特徴、メリット、デメリットをお分かりいただけたかと思います。
メリット、デメリットを把握して、後悔のないようにしたいですね。
、
これからマイホームを作ろうと考えている人、リフォームをしようと考えている人、移住やライフスタイルの悩みや迷いを解決することができるような情報を発信します。