マイホームを建てる時は、複数のハウスメーカーや工務店に見積もりを出してもらって、比較しますよね。
最終的に決定するのは一社なわけですから、必然的に他の何社かには断りの連絡を入れないといけなくなります。
どうやって断ったらいいか分からない。断ったつもりだけれどもいろいろな提案をしてきて、しつこくて困っている。とか、断り方に関して悩んでいる人は結構いるようです。
かくいう私も10社近くに断りを入れたのですが、私の経験やハウスメーカーで働いている知人のアドバイスなどを基に、おすすめの断り方を紹介します。
ハウスメーカー、断り方のポイント
できるだけ早い段階で断る
ハウスメーカー、工務店の営業は、プランの提案→見積もり→仮審査→本見積もり→契約と進んでいきます。
自分の中で断ることが決まっているのに、「どうやって断ろう。」「断りづらいな。」と悩んでいては、どんどん先に進んでいってしまいます。
そして、先に進んでしまえばしまうほど、断りづらくなってしまいます。
自分の中で断ることが決まったら、少しでも早い段階で断ることが、お互いの時間も無駄にせず、互いのためになります。
嘘は言わない
上手に断れない人の中には、もっともらしい理由を作って、本当に思っていることとは違う理由をつけて断りの連絡を入れてしまう人もいます。
しかし、ハウスメーカーや工務店の営業マンはなんとか契約を取るために、断りの連絡を入れても、一度は何かしらの提案をしてくることが普通です。
予算面が理由なら、価格を抑える提案。デザインが理由なら別のデザインの提案など。
本当に思っていることとは違う理由をつけて断ると、更にその提案に対しての断り方を考えないといけなくなり、精神的にとても消耗します。
この断り方は一度私がしてしまったのですが、嘘をついていることに罪悪感もあり、とても消耗するのでおすすめしません。嘘の上塗り状態になってしまいます。
断る時は、どんな些細な理由でも良いので、正直に断るようにしましょう。
他社の良かったところを詳しく言い過ぎない
まだ契約に至っていない場合で、断りを入れる会社で契約するつもりが全く無い場合は、他社の良かったところを詳しく言い過ぎないことも大切です。
他社のどこが良かったのか、詳しく言い過ぎると、それに対応した新しいプランの営業活動がはじまってしまう場合があります。
もちろん、そういった新しいプランを見てみたいのであれば構いませんが、今後のお付き合いの可能性がないのであれば、あまり詳しく言い過ぎないで、他社に決めました。ということを伝えるのみにしておきましょう。
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きっぱりと断ることが一番
一番良いのは、「他社の方が安かったからそちらにします。」「予算オーバーなので他社にします。」とか、「他社の方がデザインが気に入ったからそちらにします。」とか、はっきりと正直な理由を伝えてきっぱりと断ることです。
当然、一度は、「それでは、こちらも価格をがんばります。」とか。「他社に近いデザインを提案できるようにがんばります。」とか、なんとか契約をしてもらえるような返事が返ってくるわけですが、他社で決めているのであれば、「もう他にすることが決めたので、結構です。」と正直に伝えるようにしましょう。
ハウスメーカーの知人も、「断るなら、きっぱりと断ってほしい。」と言っていました。
断りの連絡が入るまでは、営業マンはお客様として様々な提案をするなど仕事をしないといけないので、自分の心の中で断ることが決まったら、一刻も早く営業マンにその意志を伝えてほしい。というのが営業マンの本音だそうです。
この会社には頼まない。ということが決まったら、少しでも早くきっぱりと断ることが、お互いの時間を無駄にしないで済む最適な方法です。
住宅営業で断られるのは日常茶飯事で、営業マンも断られることには慣れています。
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ハウスメーカーの営業マンは、断られることに慣れている
普通、ハウスメーカーや工務店を比較する時は、2社以上、3社、4社、5社と比較します。
最終的に契約するのは1社なので、断ることになる会社の方が多いわけです。
当然、営業マンも契約に至る件数よりも断られる件数の方が多いので、断られることには慣れています。
マイホームを考えている側は、一生に一度のことなので、「どうやったら断ろう。」「いつ断ろう。」と悩んでしまいがちですが、営業マンの側は断られることなんて日常茶飯事なのです。
営業マンは断られることに慣れているんだ。と思うだけでも、少しは気持ちが楽になりますよね。
営業マンに、感謝とお詫びの気持ちを伝える
結果として断る事になった営業マンにも、色々な説明をしてもらったり、見積もりを出してもらったり、
「色々とアドバイスをしてもらってありがとう。でも、他社にすることにしました。」
「手間だけかけて申し訳ないけれど、他と契約することにしました。」と、感謝の言葉、契約しないことに対するお詫びの言葉のあとに断りの言葉を続ければ、少しでも気持ちよく断ることができます。
もちろん、相手は仕事なのだからアドバイスをしたり見積もりを出すことは当たり前だろう。と思うかもしれませんが、相手も人間です。少しでも気持ちよく断るために、ねぎらいの言葉をかけると良いですね。
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ハウスメーカーを断る理由を作るなら?
きっぱり断るのが一番といっても、断り方を検索してやってきたアナタは、なかなかきっぱりと断りづらい方なのではないでしょうか。
そんなアナタのために、魔法の言葉を紹介します。
嘘をついてでも理由をつくるなら、「他社と契約しました」というのが一番です。
もう他社と契約をしてしまったのであれば、自社で契約してくれる可能性はゼロです。
「他社と契約してしまった」以外の断り方だと、改善案を提案してくることが普通ですが、「他社と契約してしまった」以上自社で契約してくれる可能性はゼロなので、営業マンがこれ以上セールスをかけてくることもなくなります。
私も、何件かはこの魔法の言葉「他社と契約しました」を使いましたが、パッタリセールスはなくなりました。当然ですよね。
断る方法は?
さて、「他社と契約しました」という魔法の言葉を紹介しましたが、この「他社と契約しました」という言葉を、営業マンに電話か直接会って伝えなければいけません。
なかには、「他社と契約しました」と言うことすらなかなか言いづらい・・・。という方もいるのではないでしょうか。
営業マンへの断り方のパターンを、いくつか紹介します。
電話で断る
親切にしてもらった、印象の良い営業マンには、電話で断ることをおすすめします。
電話で断る場合、どこのハウスメーカーと契約をしたのか?なぜ契約をしたのか?ということを聞かれるかと思います。
営業マン側としては、自分たちの足りなかったことを知ることができるため、素直に答えてもらえると嬉しいです。
どこで契約したのか、なぜウチではダメだったのか?など聞かれたくない場合は、メールやFAXで断るようにしましょう。
メールで断る
直接話すことなく、一番気を使わずに断ることができるのが、メールです。
「様々なプランの提案、アドバイスありがとうございました。家を建てるのがはじめての私達にはとても参考になりました。お手間だけおかけして恐縮なのですが、今回は他社と契約をいたしました。失礼いたします。」
「今回は予算、プラン、デザインの面から、他社と契約をいたしました。何度も足をお運びいただいたのに申し訳ありません。」
このように、他社と契約をした。という文面を入れて断ることをおすすめします。
FAXで断る
最近は、ほとんどの営業マンがメールアドレスを持っていますが、連絡先のメールアドレスが分からないこともあるかと思います。
そんな時は、「FAX」で断るという方法があります。今でも、多くのハウスメーカー、工務店ではFAXを使っています。
FAXで断る時の文面は、メールと同じで大丈夫です。
「様々なプランの提案、アドバイスありがとうございました。家を建てるのがはじめての私達にはとても参考になりました。お手間だけおかけして恐縮なのですが、今回は他社と契約をいたしました。失礼いたします。」
「今回は予算、プラン、デザインの面から、他社と契約をいたしました。何度も足をお運びいただいたのに申し訳ありません。」
FAXを送る時は、太めのボールペンかマジックペンで書かないとかすれてしまって読めないことがあります。
読めないと、電話がかかってきて、結局電話で断ることになってしまいかねませんから、しっかりと書くように注意しましょう。
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直接会って断らなくても、失礼にならないのか
住宅の営業は、他の商品、サービスの営業に比べると時間をかけて様々なプランを提案してくれます。
手間や時間をかけて色々な提案をしてくれた相手に対して、直接会って断らなくても失礼にならないのか?と気になる方もいるかもしれません。
結論から言うと、会って断らなくても大丈夫です。
営業マン側の立場から言わせて頂くと、もう契約の見込みがゼロなのであれば、わざわざ会う時間を取られるよりも、電話かメールで断ってもらって、次のお客様に時間を使いたい。というのが本音です。
ですから、失礼になるかもしれない。などといったことは気にする必要はありません。
ただし、少しでもまだその気がある。何か良い案を提示してもらえれば・・・。という思いが少しでもあるのなら、直接会って断りに行くのも、アリです。
営業マン側も、最後の引き止め策として、お得なプランを提案してくれることがあります。
嫌味を言われたら
ネットで「住宅メーカー 断り方」と検索すると、上位に、Yahoo不動産の、「住宅メーカーへの断り方を失敗して、激怒させてしまいました」という掲示板がヒットします。
詳細が気になる方はリンクを踏んで確認してもらいたいのですが、新築の話を勧めていたのに、中古住宅に決めたため断ったところ、激怒されてしまった。という内容です。
これを見て、断り方についてあれこれ心配してしまう方が、結構いらっしゃいます。
ごくまれに、断った瞬間態度が変わる営業マンもいます。
しかも、激怒する営業マンなんてほぼいません。多少嫌味を言われることはあるかもしれませんが、運悪くそんな人にあたったら、「こんなところで契約しなくてよかった。」と思うようにしましょう。
基本的には、営業マンは断られ慣れているので、あまり心配しすぎずに断りましょう。
そもそもしつこい営業をされないために
そもそもしつこい営業をされないために、私達ができることもあります。
住宅展示場などでは、本気で良いと思ったところ以外のアンケートは書かないことです。
モデルハウスを見る時に、アンケートをお願いされるかと思うのですが、「この物件を本当に気に入ったら書きます」といって断りましょう。まあ、ここでも断らないといけないのですが、営業を断るよりは楽でしょう。
ハウスメーカー側は、アンケートにご記入いただいた方には金券をプレゼント!など、なんとかしてアンケートを書いてもらおうと必死です。
どうしてそこまでしてアンケートを書かせたがるのかというと、営業をかけたいからです。
アンケートに記入したら、後日営業マンから連絡が入り、セールスがはじまります。
そもそもアンケートを書かなければ、当然連絡先がわかりませんから、何の連絡も来ません。
ハウスメーカー、工務店のセールスを断ることが苦手な方は、そもそもセールスがこないようにする。ということも大切ですね。
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不動産業界に携わり、マイホームの建設、実家のリフォームなどを経験しています。
これからマイホームを作ろうと考えている人、リフォームをしようと考えている人、移住やライフスタイルの悩みや迷いを解決することができるような情報を発信します。