名古屋市営地下鉄東山線は、名古屋エリアでは非常に混雑する路線として知られています。
東山線への乗車予定がある人、これから、東山線沿線への引っ越し、転勤の予定がある方など、混雑状況が気になるかと思います。
このページでは、東山線が混雑する理由や、空いている車両、空いている時間の狙い目を紹介します。
東山線が混雑する理由
東山線が混雑する理由は、大きく分けて3つあります。
名古屋市中心部を通っている
東山線は、名古屋の二大繁華街である栄地区と名駅地区を結んでいます。名古屋の大きな繁華街は栄と名駅くらいしかありませんから、多くの人がこの区間を移動するため、どうしても混雑しやすくなってしまいます。
また、東山線の東側(千種区、名東区、長久手市)などは住宅地として人口が密集しているエリアで、栄や名駅へ向かう人達、帰宅する人たちの需要も多く、末端部でもそれほど空きません。
環状線の中央を串刺ししているという意味で、東京でいうところの中央線、大阪でいうところの御堂筋線に近い役割を持っています。
車両が小さい、編成が短い
東山線の車両は、1両あたりの長さ、幅ともに小さく、6両編成で運転されていますが、JRの車両でいえば4両分くらいの輸送力しかありません。
これは、地下鉄建設時のコスト削減のためにトンネルを小さく掘ったことが影響しています。初期に建設された地下鉄路線にはよくあることですが、東京の銀座線よりもさらに小さな車両であるため、混雑しやすくなっています。
減便されてしまった
東山線の平日昼間の運行本数は5分間隔でしたが、2022年に6分間隔に減便されてしまいました。
利用者が2割ほど減少が理由とのことですが、5分間隔が6分間隔へと2割減便されたことで利用者の減少が相殺されてしまい、混雑が改善されていません。
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東山線の空いてる車両、空いてる時間
どうしても乗らないといけないなら、少しでも空いている車両、空いている時間を狙って乗りたいですよね。
東山線の空いている車両、空いている時間を紹介します。
東山線の空いている車両
東山線の空いている車両は、東行き(藤が丘行き)では、前から2両目、3両目です。
名古屋駅では後ろ寄りの改札がら多くの乗客が流入してくるため、後ろ寄りの車両は積み残しが発生することも珍しくありません。混雑する時間帯の後ろよりの車両は、2本見送らないと乗れないこともあります。
西行(高畑行き)では、後ろから2両目、3両目が空いています。
これは、乗車客の多い栄駅の構造などが関係しています。
また、名古屋の人は、東京や大阪に比べると、あまり車両の中央、座席前まで詰めない。という特徴があります。(特に休日)
ドア付近は激混みで積み残しが発生するレベルでも、車両中央は比較的余裕があることが多いですから、列の前の方に並び、さっさと車両中央に進んでしまえば、それほど窮屈な思いをせずに乗ることができます。
東山線の先頭と最後尾の車両には、車椅子スペースが用意されています。
車椅子スペースには座席がなく、広いスペースが確保されているため、混雑時でも比較的密着せずに乗ることができます。
東山線の車椅子スペースは、先頭車両の一番前の扉付近と、最後尾の一番後ろの扉付近にあります。
ベビーカーを乗せたい場合は、昼間の時間帯でも車椅子スペースがある場所に行かないと、赤ちゃんに怖い思いをさせてしまうかもしれませんから、車椅子スペースに行きましょう。
東山線の空いている時間
東山線の朝の混雑のピークは7時30分から9時、夕方の混雑のピークは17時から19時です。
この時間を外せば、激混みというほどではありません。
ただ、東山線は名古屋地区の路線としては珍しく、昼夜を通して比較的混雑が続く路線ですから、ピークの時間を外れていたとしても座れる可能性が高いのは東行きで高畑駅から亀島駅まで。
西行きで藤が丘駅から上社駅までの範囲くらいで、その他の駅からの乗車では座れない可能性が高いです。
名古屋市交通局が、東山線の混雑状況を公開していますから、これを目安に空いている時間帯を狙って乗ることをおすすめします。
出典https://www.kotsu.city.nagoya.jp
桜通線に乗る
名古屋~今池間は、東山線に並行して、桜通線も走っています。
桜通線は、東山線の混雑緩和のためにバイパスとして建設された路線ですが、深いところを通っており階段が多いといった理由から、それほど混雑していません。
改札からホームまでが遠いというデメリットはありますが、混雑を避けたいのであれば、桜通線を利用するのもおすすめです。
名古屋市交通局も、混雑時は桜通線へ分散乗車するようにお願いを出しています。
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東山線は、混みすぎ!との声が多い
「東山線は、混みすぎ」とか、「日中の時間帯でも何でこんなに混んでいるの!」と嘆く声が多くあがっています。
2022年度の東山線の最混雑区間は名古屋駅から伏見駅の間で、混雑率は130%となっています。
これまで、名古屋圏の混雑率は首都圏に比べれば大したことはなかったのですが、テレワークの普及によって首都圏の混雑率が低下したのに比べ、製造業などテレワークが難しい業種の多い名古屋圏ではそれほど混雑率が下がっておらず、差は小さくなってきています。
実際、東京圏の混雑率は2019年は163%だったものが、2022年には123%になっています。
名古屋圏では2019年に132%だったものが、2022年に118%に下がったにすぎません。
2022年においては、東山線の混雑率は、東京圏の総武線快速(新小岩~錦糸町)や、京浜東北線(大井町~品川)と同程度です。
東山線の混雑状況を紹介している動画がいくつかありますから、紹介します。
名古屋では、東京のようにドア上に手を掛けて体を押し込んで乗る。という人は少ないですから、積み残しが発生しているといっても、自主的に見送っている人が多い印象です。
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東山線沿線に移住、転勤するなら
転勤者が多いのは、路線の東側(名東区、千種区エリア)です。転勤族を受け入れる土壌がありますから、馴染みやすさを重視するなら、名東区、千種区がおすすめです。
ただし、東側は人口が密集しており、途中駅からは座れません。
東側で座ることを重視するなら、始発駅である藤が丘駅の一択です。
穴場なのは、名古屋駅よりも西側です。東側よりも人口が少なく、通勤時間帯でも始発駅の高畑駅だけでなく、隣の八田駅からでも座れる確率が高くなります。
また、名古屋駅や伏見駅、栄駅など中心部の駅までの距離が短く、乗車時間が短くて済みます。
さらには、家賃相場も東側よりも安くなっています。
名古屋の西側は治安が悪い。と言われることも多いですが、それは名古屋駅の西側(主に中村区)の話であって、高畑や八田などは、全くそんな事はありません。一般的な住宅街です。
八田駅はJR、近鉄も乗り入れているため、東山線が運休している時の代替路線にもなります。
全体的な教育水準や所得水準は東側エリアのほうが高いですから、子育て環境を重視するならコストや通勤時間を我慢してでも東側の方が良いかもしれませんが、そうでないならば西側をおすすめします。
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