美しい映像を表現することができる、有機ELテレビの購入を考えている方も、多いのではないでしょうか。
有機ELテレビには、長所もあれば、欠点もあります。
このページでは、有機ELテレビの長所、欠点、メリット、デメリットを紹介します。
有機ELテレビを買って後悔しないために、事前に参考にしてくださいね。
有機ELテレビの失敗、欠点、後悔しやすい点
まずは、有機ELテレビの欠点、後悔しやすいポイントを紹介します。
有機ELテレビの失敗、後悔点1:暗い
有機ELテレビの明るさ(輝度)は、液晶テレビよりも暗いという欠点があります。
これは、バックライトで全体を光らせる液晶と、1つ1つの小さなドットが自ら発光する有機ELの仕組みの違いからくるものです。
そのため、陽の光が入る明るい部屋でテレビを見る習慣がある方は、見づらいと後悔することがあるかもしれません。
有機ELテレビの失敗、後悔点2:寿命が短い
有機ELディスプレイは、液晶ディスプレイよりも寿命が短いという欠点があります。
最近の有機ELテレビの寿命は3万時間程度、液晶テレビの寿命は6万時間程度です。
1日数時間テレビをつけるだけなら、あまり関係ありませんが、仮に24時間つけっぱなしにするなら、3年半くらいが寿命の目安となってしまいます。
また、最近の有機ELテレビでは少なくなってきましたが、そもそも、有機ELという技術自体が発展途上であるため、熟成している液晶テレビよりも故障率が高い。という時期もありました。中古品を購入する時は、要注意です。
【追記】
最近は、有機ELテレビも技術革新が進み、液晶テレビとの寿命の差は、それほどなくなってきました。
有機ELテレビの失敗、後悔点3:焼き付きやすい
有機ELテレビは、液晶テレビよりも焼き付きやすいという欠点があります。
有機ELの焼き付きは、テレビよりもスマホで問題になりやすいのですが、スマホのホーム画面など、長時間表示している内容が焼き付いて、他の画面を開いても残像が残ってしまう。というものです。
普通のテレビ放送や映画を見る分には、焼き付きの心配をする必要はないのですが、いつも同じ写真を映しておきたい。とか、いつも同じ番組ばかり長時間見る。という人は注意が必要です。
有機ELテレビの失敗、後悔点4:値段が高い
有機ELは、基本的に高級機種に搭載されており、大画面で値段が高い傾向にあります。
高級機種に多いということもあって、様々な付加機能が搭載されているため、単純にパネルだけの価格差ではありませんが、同じサイズだと、有機ELテレビは液晶テレビの2倍ほど高くなります。
有機ELテレビの失敗、後悔点5:消費電力が多い
有機ELテレビは、液晶テレビよりも消費電力が多いという欠点があります。
おおよそ、液晶テレビの1.5倍ほど消費電力が多いです。
最近は電気代が高騰しているということもあり、液晶テレビとの電気代の差は大きくなってきています。
長時間テレビをつける人は、電気代が高くて後悔することになるかもしれません。
有機ELテレビの失敗、後悔点6:大画面しかない
有機ELテレビは、各メーカーが高級機種を中心にラインナップしているということもあり、基本的に42インチ以上しか販売されていません。
コンパクトな有機ELテレビは、そもそもラインナップがありませんから、小さいテレビを求めている方は液晶テレビを選ばざるを得ません。
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有機ELテレビの長所、メリット
次に、有機ELテレビの長所、メリットを紹介します。
有機ELテレビの長所1:黒がはっきりしている
有機EL最大の長所は、黒をはっきりと表現することができることです。(コントラスト比が高い)
液晶テレビは、背面全体をバックライトで照らしているため、黒を表現する時も、うっすらバックライトの明るさが漏れてしまいます。
それに対し、有機ELテレビで黒を表現する時は、そのドットが完全消灯するので、真っ黒を表現することができます。
こちらの動画はスマホですが、有機ELと液晶の黒の表現の違いが分かりやすいです。
有機ELテレビの長所2:応答速度が早い
有機ELの応答速度は、液晶の1000倍もあります。
テレビ放送の場合は、送られてくる情報のフレームレートが29.97fpsですから、それ以上にはなりませんが、ゲームをプレイする時は、応答速度の差が如実に現れます。
特にオンライン対戦ゲームなどでは、わずかな応答速度の差が勝敗を分けることもあります。
有機ELテレビの長所3:視野角が広い
有機ELテレビは、液晶テレビよりも視野角が広いという長所があります。
液晶テレビは、大人数で観る時など、斜めから見ると色合いが変わってしまうことがありますが、有機ELは斜めから見ても色合いは変わりません。
大人数で見ることが多い人や、部屋のレイアウト上、斜めから見ることが多い人には、有機ELテレビがおすすめです。
有機ELテレビの長所4:薄い
有機ELテレビは、液晶テレビと違ってバックライトが必要ないので、薄い製品が多いです。
薄い方がスタイリッシュですし、壁掛けする時にも飛び出しが少なく、スマートに収まります。
有機ELテレビの長所5:軽い
有機ELテレビは、バックライトが必要ないなどの理由で、液晶テレビよりも軽い製品が多いです。
壁掛けをする時など、軽いほうが壁へ負担が少なく、設置がしやすいというメリットがあります。
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有機ELテレビで後悔している人の失敗談
違いがわからない
有機ELは綺麗ですよ。と店員さんに勧められて買ったのですが、正直、私にはあまり違いが分かりませんでした。
映画を観たり、スポーツを見たりする人には分かるのでしょうか。
ドラマやバラエティー番組しかみない私のような人には、必要ないと思います。
大きすぎた
有機ELテレビが欲しいと思って50インチのものを買ったんですが、私の6畳の部屋には大きすぎて、目が疲れるようになってしまいました。
有機ELテレビは大きなものしかなかったので、大きなテレビがあればかっこいいだろう!と思って買ったのですが、失敗でした。
こちらの失敗談は、有機ELテレビの失敗談というよりも、テレビのサイズに関する失敗談です。
テレビは大きすぎても、小さすぎても不満を感じやすい家電です。
テレビの大きさについては、こちらのページで選び方などを紹介しています。

有機ELテレビは、いらない。という人も多い
さて、ここまで、有機ELテレビの長所、欠点を紹介しましたが、有機ELテレビなんていらない。液晶で十分だ。という人も、結構多いです。
テレビは観ることができれば良い。画質にこだわりがない人にとっては、有機ELテレビは、ただ高いだけです。
有機ELテレビは価格が高いですから、ここで紹介した長所に特に魅力を感じない人は、液晶テレビで十分でしょう。
有機ELテレビ、各メーカーの特徴
有機ELテレビは、各メーカーの高級機種を中心にラインナップされているため、様々な付加機能、付加価値が与えられています。
各メーカーの有機ELテレビ(特に上位機種)の特徴を紹介します。
ソニーの有機ELテレビの特徴
ソニーの有機ELテレビは、画面自体が振動し、画面本体から音が出るという特徴があります。
そのため、本体下部にスピーカーがついている一般的なテレビよりも、臨場感、一体感を楽しむことができます。
また、XRという認知特性プロセッサーが搭載されており、人の認知特性を取り入れることで、これまでにない没入体験を実現しています。
パナソニックの有機ELテレビの特徴
パナソニックの有機ELテレビは、テレビの上下左右から音が出る立体音響により、臨場感のある音響を実現しています。
また、LGからパネルごと仕入れるのではなく、セルを仕入れて自社で組み立てることにより、最適な映像処理を行い、より美しい画質を実現しています。
東芝の有機ELテレビの特徴
東芝の有機ELテレビには、レグザエンジンZRαが搭載されており、人が見ている世界をより自然な美しさで再現することができます。
また、10個のスピーカーにより、より自然で、深い没入感を実現しています。
シャープの有機ELテレビの特徴
シャープといえば液晶のイメージがあるかもしれませんが、有機ELテレビもあります。
シャープは、有機ELよりも、XLEDという、液晶テレビと有機ELの良いところどりをしたようなテレビに力を入れています。
LGの有機ELテレビの特徴
日本国内では、家電はまだまだ日本メーカーのシェアが高いですが、有機ELテレビにおいては、LGの存在感はとても大きいです。
テレビのような大型有機ELディスプレイの世界シェアは、LGが圧倒的な首位で、日本メーカーもパネルはLG製を採用していることが多いです。
LGの有機ELテレビは、自社でパネルを大量生産できることから、比較的価格が安いという特徴があります。
また、画面が湾曲しているOLED Flexも今後投入されます。
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