ロフト付きの物件に住む、また、ロフト付きの物件を建てることを考えている人も、いるのではないでしょうか。
ロフトは、空間を有効活用できる一方で、ロフト付き物件は、後悔している人も結構います。
このページでは、ロフト付き物件のメリット、デメリット、後悔している人の失敗談などを紹介します。
ロフト付き物件で後悔しないための参考にしていただければと思います。
ロフト付き物件にして後悔している人の失敗談
まずは、ロフト付き物件にして後悔している人の失敗談を、いくつか紹介します。
ロフト付き物件の後悔1:夏暑くて冬寒い
2階建てアパートの2階のロフトで寝ているんですが、夏は暑くて冬は寒く、快適とは言えません。
屋根のすぐ下なので、夏はなかなかエアコンが効きません。冬も暖房の風は下の方に流れてしまうので、電気毛布を使って寝ています。
ロフトは、寝る環境としてはあまり良くないと思います。ただ、私が住んでいるのは3畳ワンルームで布団を敷くスペースもほとんどないので、我慢して寝ています。
もう少し広い物件にすれば良かったと後悔しています。
ロフト付き物件の後悔2:コンセントがなかった
ロフトで寝ているのですが、コンセントがなくてとても不便です。
今は、寝ながらスマホを充電するのが当たり前ですし、まさかないとは思っておらず、長い延長コードを引っ張ってきて充電しています。見栄えも悪いし、正直物件選びを失敗したかな。と後悔しています。
ロフトで寝るなら、コンセントがあるかどうかは必ず確認しておくことをおすすめします。
ロフト付き物件の後悔3:降りるのが怖い
朝、寝起きでしっかり力が入らない時にロフトから降りるのが怖くて、ロフトは使わなくなってしまいました。
今は、結局物置として使っています。
ロフトのハシゴはほぼ直角なので、上り下りが思ったよりも大変です。
ロフト付き物件の後悔4:足音が響く
ロフト付きの部屋の1階に住んでいるのですが、上の部屋の人の足音が響いて、眠れませんでした。
木造なので、足音など、ある程度は仕方がないと覚悟はしていたのですが、ロフトの部分は特に響きやすいようです。
今は部屋に布団を敷いて寝ているのですが、音の響き方はかなり違います。結局ロフトは使っていないので、ロフト付きの物件にしなくて良かったかな。と後悔しています。
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ロフト付き物件のデメリット
次に、ロフト付き物件のデメリットを紹介します。
ロフト付き物件のデメリット1:エアコンが効かない
ロフトは、部屋の上部の狭い空間ですから、エアコンの風が入ってきづらいため、エアコンが効きにくいというデメリットがあります。
エアコンの風がしっかり循環するように、サーキュレーターや扇風機と併用するなど、工夫が必要です。
最上階の場合、夏場のロフトは特に熱がこもりやすく、設定温度を最大限下げても暑い。と悩んでいる人もいます。
ロフト付き物件のデメリット2:ハシゴの上り下りが危険
ロフトのハシゴは、多くの場合角度が急で、酔っ払って帰ってきた時や寝ぼけて降りる時など、危険を感じることもあります。
実際に落ちたという話はそれほど聞きませんが、怖いし気を使うから面倒。上り下りしたくない。という人は結構多いです。
ロフト付き物件のデメリット3:掃除が面倒
ロフトは高さが低く、天井が低いので掃除機を使いづらいです。また、掃除機を持って登ったり下ろしたりするのも大変です。
1~2畳程度のロフトなら、コロコロを常備しておいて、コロコロで掃除することをおすすめします。
ロフト付き物件のデメリット4:天井が高い
ロフト付き物件は、ロフトがない部分の天井が高く、照明器具の取り付け、交換などが大変です。
ロフト付き物件は、ロフトの下の部分の天井の高さを2.1m以上確保することが定められています。
ですから、ロフトがない部分は2.1m+ロフト部分の高さとあわせて、3mほどの高さになります。
一方で、天井が高いということは、開放感があるというメリットにもなり得ます。
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ロフト付き物件のメリット
次に、ロフト付き物件のメリットを紹介します。
ロフト付き物件のメリット1:空間を有効活用できる
ロフト付き物件最大のメリットは、空間を有効活用できる。ということです。
狭い部屋でも、ロフトがあれば、その分活用できる面積が広がり、部屋に布団を敷かなくてもよかったり、荷物をロフトにおいておくことで部屋を広く使うことができます。
十分に広さを確保できない都会の物件では、メリットを大いに発揮することができます。
ロフト付き物件のメリット2:自分だけの秘密基地にできる
ロフトは、趣味を楽しむ場所、自分だけの秘密基地として使うことができます。
特に男性は、こういった秘密基地のような場所に魅力を感じる人が多いのではないでしょうか。
敷地が確保できるのであれば、ロフトではなく書斎を作った方が良いのですが、ロフトを趣味の場所にしている人も結構います。
ロフト付き物件のメリット3:家賃が安い
ロフト付き物件は、上り下りが面倒、エアコンが効かないなどといったデメリットがある反面、家賃が安いというメリットがあります。
ロフトは、基本的には床面積には含まれません。(一部例外あり)
賃貸物件は、床面積が広くなればなるほど家賃が高くなります。一方で、ロフトの有無はそれほど家賃に影響しません。
ですから、ロフト付き物件は、活用できる広さの割には家賃を安く抑えることができます。
ロフト付き物件のメリット4:来客の寝場所にできる
ロフトがあれば、普段はあまり使っていなくても、友達が遊びに来た時の寝場所として活用することができます。
これは、特にひとり暮らしで部屋があまり広くない時にメリットを実感することができます。
2人で狭い布団で雑魚寝をしなくても、1人は部屋で、もう1人はロフトで寝ることで、窮屈な思いをせずに寝ることができます。
ロフト付き物件は、やめたほうがいいのか?
ここまで紹介したように、ロフトはメリットよりもデメリットの方が多く、基本的にはおすすめできません。
ただし、都会の狭い賃貸や、戸建てでも十分に広さを確保できない敷地の場合、空間を有効活用できるというメリットが輝いてきますから、悪くはありません。
ただ、そういった場合でも、ロフトは寝起きする場所にするのではなく、物置として使う前提で考えておくことをおすすめします。
ロフトで寝ることは、おすすめできません。エアコンが効きづらく、室温が外部環境に左右されやすいため、快適とは言いづらく、体調も崩しやすいです。
最近は、都心部で3畳ワンルームなどという物件が増えてきています。3畳ワンルームでも、ロフトがあれば実質的な床面積は4畳半相当になり、この差は結構大きいです。
3畳ほどの極端に狭い部屋でなくとも、6畳以下程度の部屋であれば、ロフトを物置として使うことで、部屋をすっきり使うことができます。
それ以上の広さの部屋であれば、ロフトではなく収納グッズ、収納場所を用意することをおすすめします。
ロフト付きの家を建てる時の注意点
ロフト付きの家を建てる時は、ロフトが床面積に含まれないように造ることで、固定資産税などを下げることができます。
ロフトが床面積に含まれないようにするためには、以下の条件を満たしている必要があります。
・面積が部屋の2分の1未満であること
・高さが一番高いところでも1.4m以下であること
・ロフト内にテレビアンテナ、電話線、光ファイバーなどの接続端子がないこと
・2つ以上のコンセントがないこと
こういった条件を満たすことで、ロフトが床面積に含まれなくなります。
細かい条件は自治体によっても違うがめ、詳しくはハウスメーカーと相談することをおすすめします。
ロフト付き物件のメリット、デメリットを知って、後悔のないようにしたいですね♪
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不動産業界に携わり、マイホームの建設、実家のリフォームなどを経験しています。
これからマイホームを作ろうと考えている人、リフォームをしようと考えている人、移住やライフスタイルの悩みや迷いを解決することができるような情報を発信します。