集合住宅よりも広々とした戸建て賃貸に興味を持っている人も、多いのではないでしょうか。
戸建賃貸には、集合住宅にはないメリットがある一方で、デメリットもあり、後悔している人もいます。
このページでは、戸建賃貸で後悔した人の失敗談や、戸建賃貸のメリット、デメリットなどを紹介します。
戸建賃貸で後悔しないための参考にしていただければと思います。
戸建賃貸で後悔した人の失敗談
まずは、戸建賃貸で後悔した人の失敗談を紹介します。
近所付き合いが大変
3年前に戸建賃貸に引っ越したのですが、いちいち足を止めて話し出す人が多いこと多いこと。1日30分くらいは世間話で時間を無駄にしています。
こちらとしては挨拶をするくらいで済ませたいのですが、ペチャクチャ喋り始めると止まらない人が多すぎます。
お喋り好きな人でなければ、戸建てに住むことはおすすめできません。
祭りの手伝いをさせられた
マンションに比べれば近所付き合いが大変だろうな。という覚悟はしていたのですが、祭りの手伝いまでさせられ、とてもではないがやっていられないので、すぐに引っ越しました。
すぐに引っ越すことができたので、まだ賃貸で良かったですが、今でもそんな地域が残っていると思っておらず、今後家を建てる時は気をつけないといけないな。と思いました。
草むしりが想像以上に大変
庭付き一戸建ての賃貸に住んでいるのですが、夏場の草むしりが想像以上に大変で、後悔しています。
生まれてからずっと、一戸建てに住んだことがなかったので、一度住んでみたい。と思って住んでみたのですが、これならマンションの方が良いですね。
梅雨時~夏場は1ヶ月もしたら雑草がボーボーで、暑い中の草むしりは本当に大変です。
戸建賃貸に住んで多い後悔は、圧倒的に近所付き合い関係です。
近所付き合いをしたくない人には、おすすめできません。
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戸建て賃貸のデメリット
次に、戸建賃貸のデメリットを9つ紹介します。
戸建賃貸のデメリット1:近所付き合いが避けられない
賃貸の集合住宅であれば、近所付き合いはほとんどなく、隣に住んでいる人の顔も分からない。ということもめずらしくありません。
ただ、戸建ての賃貸の場合は、そうもいきません。戸建てに住んでいる人は、ほとんどが持ち家です。
自分は賃貸に住んでいるとしても、地域として近所付き合いが集合住宅が多い地域に比べると密であることが多く、近所の人と顔を合わせたら、会釈をしてすれ違うだけでは済まず、世間話に付き合わないといけない。ということも起こり得ます。
戸建賃貸のデメリット2:自治会に入らないといけない
集合住宅の場合、自治会には入らなくても良い、入るとしても毎月自治会費が引き落とされるだけで、特に何もしなくて良い。という物件がほとんどですが、戸建ての場合はそうもいきません。
最近は自治会の加入率は下がってきているとはいえ、地域によっては、自治会に入っていないとゴミの集積所が使えない場所もあり、実質的に強制加入という地域も少なくありません。
戸建賃貸のデメリット3:物件数が少ない
戸建賃貸は、集合住宅に比べると100分の1程度の物件数しかありません。
選択肢が圧倒的に少ないため、自分に合った物件を見つけることが難しい。ということもめずらしくありません。
賃貸住宅選びは、何かしら妥協しないといけない。というのはよく言われることですが、戸建賃貸の場合は、なおさらです。
戸建賃貸のデメリット4:築年数が古い物件が多い
はじめから賃貸住宅向けとして建築されたり、分譲マンションであったとしても、投資目的として賃貸に出すつもりで購入されることが多い集合住宅に比べ、賃貸に出される戸建ては、何らかの理由で空家になっていることがほとんどです。
家主が亡くなった。とか、老人ホームに入ったから空家になった。といった理由が多いですから、どうしても築年数が古い物件が多くなります。
まれに、新築して間もなく転勤が決まった。などの理由で築年数の浅い物件が賃貸に出ることもありますが、少数です。
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戸建賃貸のデメリット5:定期借家契約が多い
さきほど紹介したように、築年数の新しい物件は、転勤等の理由で賃貸に出されることが多いです。
そういった物件は、将来的に家主が戻ってきて住むことを考えており、定期借家契約となる物件が多いです。
定期借家契約とは、あらかじめ契約期間が決められており、その期間が来たら退去しなければならない。という契約です。
マイホームを建てるまでのつなぎとして借りるなら良いのですが、通常の賃貸物件のように契約を更新してずっと住み続けることはできませんから、注意が必要です。
戸建賃貸のデメリット6:ゴミ捨て場が遠い
戸建て物件は、数軒~数十軒分のゴミ捨て場が、少し離れた所に設置されていることが多いです。
集合住宅のように、敷地内にゴミ捨て場が用意されていることは、ほとんどありませんから、ゴミ捨ての手間がかかるというデメリットがあります。
戸建賃貸を借りる際は、ゴミ捨て場がどこにあるのかも確認しておきましょう。
ゴミ捨て場が近くにある場合も、ゴミの日に近所の家の分も含めて大量のゴミが捨てられて臭いが気になったり、ゴミが散らかってしまったり。ということで悩む人もいます。
名古屋市や福岡市など、一部の自治体では戸建てでも戸別収集を実施している自治体もありますが、そういった自治体はごく一部です。
また、資源ごみの場合は、可燃ごみよりもさらに遠いゴミステーションに捨てに行かないといけないこともありますから、その点も注意が必要です。
戸建賃貸のデメリット7:交通の便が悪い
一般的に戸建ては、集合住宅に比べると交通の便が悪い地域に建築されることが多いです。
ですから、必然的に戸建賃貸は、集合住宅よりも交通の便が悪い物件が多くなります。
その代わり、駐車場が2~3台分用意されている物件も珍しくありませんから、車所有を前提とした生活をするのであれば、さほど問題にはならないでしょう。
戸建賃貸のデメリット8:草むしりが面倒
集合住宅の場合、専用庭がある場合を除けば自分で草むしりをする必要はありませんが、戸建ての場合は、草むしりや庭の管理は自分でしなければならないことがほとんどです。
春~夏にかけては草がすごい勢いで伸びますから、草むしりの手間がかかる。ということはデメリットになります。
戸建賃貸のデメリット9:防犯面が心配
戸建て住宅は、集合住宅に比べると、セキュリティが低く、防犯面の心配も無視できません。
賃貸物件ですから、塀の高さを替えたり、防犯カメラをつけることも難しいです。
物件選びをする時は、塀や植え込みの高さ、侵入の足がかりとなるようなものがないか、しっかりと下調べるすることが大切です。
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戸建賃貸のメリット
次に、戸建賃貸のメリットを紹介します。
戸建賃貸のメリット1:広い家が多い
ワンルーム~3LDKが中心の集合住宅に比べ、戸建賃貸は3LDK~6LDKがボリュームゾーンであり、集合住宅に比べると圧倒的に広いというメリットがあります。
家族の人数が多い人、広い家でのびのびと暮らしたい人には、戸建賃貸がおすすめできます。
戸建賃貸のメリット2:騒音問題が少ない
戸建賃貸は、隣の家と接しているわけではないため、隣の家の騒音に悩まされたり、自分の子どもの足音でクレームがきたり。というトラブルが発生する可能性が低くなります。
賃貸住宅において、騒音問題は常にランキングトップに入る大問題なのですが、その騒音でトラブルになるリスクを下げることができるというのは、大きなメリットになります。
戸建賃貸のメリット3:家賃が安い
戸建賃貸は、同じ広さの集合住宅よりも家賃が安い場合が多いです。
デメリットの項目で紹介しましたが、築年数が古い場合が多い、交通の便が悪いことが多い、庭の手入れを自分でしなければならない。といったデメリットがある反面、安く広い家に住むことができる。というのは、大きなメリットです。
戸建賃貸のメリット4:マイホームを建てる予行演習ができる
戸建賃貸は、実家が戸建てではなかった人など、戸建てに住んだことがない人の予行演習として使うことができます。
デメリットの項目で紹介したように、戸建てには、集合住宅にはないデメリットも多くあります。
いきなり戸建てのマイホームを建てて、こんなはずじゃなかった・・・。と後悔する前に、試しに戸建賃貸で戸建てに住んでみる。というのは、良い経験になるでしょう。
まとめ
戸建賃貸は、安く広い家に住むことができる。というメリットがある反面、集合住宅にはない面倒なことも色々とあります。
メリット、デメリットを理解して、後悔のない家探しができると良いですね。
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不動産業界に携わり、マイホームの建設、実家のリフォームなどを経験しています。
これからマイホームを作ろうと考えている人、リフォームをしようと考えている人、移住やライフスタイルの悩みや迷いを解決することができるような情報を発信します。